Port Cities展 ~ポルトガルから日本まで~、始まっています!
2016年 11月 25日
11月より、Port Cities Multicultural Emporiums of Asia 1500-1900 ~ポルトガルから日本まで~
という一風変わったタイトルの特別展が始まりました。
PortCityとは、一言でいうと港町のこと。
大航海時代が終わりを告げたころ、航路が開拓されたポルトガルやオランダの船の行く先には、インド、インドネシア、日本までが広がっていました。人々は世界の様々な土地に珍しいもの、美しいものを求めて
散っていきます。そして海を渡った人たちやそれを受け入れた人々、調度品、贅沢品が集まり、交わりあい、独自の新しい文化を紡ぎ始めます。そして、17,18世紀のアジアの主要な港町は彩鮮やかな、まるで今のシンガポールのようなコスモポリタンと化していたことでしょう。そんな時代にタイムスリップしてみませんか?
インドからやってきた更紗と言う染め物は当時、お金にも相当するような貴重な交易品でした。世界各地でのニーズがあり、このように着物に変化し、ドレスに姿を変え、東南アジアの民族衣装にも仕立て上げられました。また、これを真似した製品も現れます。ギャラリーにてぜひ、ご自分の目で確かめてみてください。
また、こちらは日本から17世紀にインドネシア、オランダと、海を渡り、波乱万丈の人生の送った混血日本人女性の肖像画。彼女にまつわる展示品を他にも見ることができ、まるで彼女の人生が物語のように感じられます。合言葉は「おてんば娘」。実はこれはオランダ語から来ているらしいですよ。
このお話は、ガイドにてご案内があるかも??
鎖国期、日本に流れ着いた人々の風貌を描いた巻物も当時の日本の人々がどのように外国人を見ていたのかを感じることができる貴重、かつ、興味深い史料です。自国を離れた外国人がどんなファッションに身を包んでいたのか、注目です。
今回この展示では、SJ50イヤーの最後を飾るべく、ジャパンクリエイティブセンターさんの協賛なども得て、
長崎の平戸にある松浦美術館、松坂屋コレクション、京都万福寺など、日本を初めて出たという、貴重なそして美しいコレクションが集まっております。ぜひ、お見逃しなく。
【展示概要】
アジア文明博物館 2F 特別展示ギャラリーにて
11月4日(金)~2月19日(日) 10:00~19:00 金曜日のみ21:00まで開館。
入館料:23ドル
(常設展示および、同時開催のCities and Kings ミャンマーいにしえの至宝展にもお入りいただけます。)
*こちらのガイドは、通常展示の日本語ガイドに加える形で、ダイジェストで行っております。